帰国生の、帰国生による、帰国生のための中学受験

我が家の中学受験へのチャレンジを通じた気づきなど書いていきます

帰国子女受け入れ中学校紹介(東京女学館中学校・高等学校:国際学級)

 今回は東京女学館中学校・高等学校です。初代総理大臣の伊藤博文や、2024年度から一万円札になる渋沢栄一などが関わって設立された学校です。帰国子女向けということで、国際学級にフォーカスして記載したいと思います。

 

東京女学館の基本情報

アクセス

 渋谷区に立地しており、渋谷駅または恵比寿駅からバス約10分または8分広尾駅から徒歩12分と、どこからでもアクセスが便利で、埼玉、千葉、神奈川も含め、様々な地域から生徒が通学しています。

 

校訓・教育方針

 「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を教育目標として掲げ、ときに応じてリーダーになり、また、サポートする側となって、皆で力を出し合い高め合う力である「インクルーシブリーダーシップ」を育んでいくこととしています。

 これに向けて、基礎・基本に根ざした個性の伸長自ら問題を発見し解決する力の育成他者を思いやる心の育成を3本柱とし、さらに教育目標を具体的に実現するための6つの重点課題が設定されています。

 このうち、「国際的視野の育成」を具現化してさらに高める取り組みが国際学級です。中1、中2のクラス担任はネイティブ教員と日本人教員の2人体制を取り、英語文化に触れながら実践的な英語運用能力を養成していく取り組みを進めています。

 

生徒数

 東京女学館全体で生徒数は1学年当たり約240名で、6クラスに分かれています。小学校からの内部進学は約70名です。全体6クラスのうちの1クラスが国際学級となります。国際学級は帰国子女でも一般生でも受験することで入ることができます。国際学級への小学校からの内部進学は10名ほどだそうです。

 国際学級の特筆すべき点は、6年間クラス替えがないという点です。もちろん人間関係の問題などもあるようですが、それを乗り越えて団結力を高めていくことで、6年間で家族のように深い絆で結ばれるということです。

 

偏差値

 四谷大塚の偏差値だと、国際学級の一般入試の80偏差値で49ですが、帰国生試験については、情報がありません。後にも出てきますが、英語資格を持っていることで英語の試験免除となり、かつ級によって得点に差が出るため、偏差値は出しにくいのだと思います。入試のところでも出てきますが、英語の資格を持っていることがかなり有利になります。

 

帰国生向けの情報

英語取り出し授業

 国際学級自体が語学教育に特化したクラスですが、一般生と帰国生が混じっているので、そのクラスを習熟度別に3グループに分けて授業が行われます。ネイティブスピーカーの教員と日本人教員の3人がチームで授業を担当しています。

 英語で美術や道徳を学んだり、旅行計画のプレゼンや英語劇、海外の協力校との交流などを通じて、英語を実践的に使う力や異文化理解、インクルーシブリーダーシップを育てる取り組みが行われています。

 高校になると生徒間の英語力の差が縮まってくるため、2グループに分けて授業が行われます。また、必修の英語授業のほか、speech&debate / advanced reading / advanced writingなどの選択授業もあり、海外大学への進学にも対応しています。

 なお、充実した英語教育を行うための必要経費と考えるべきかもしれませんが、国際学級の授業料は、一般学級・他校と比べてもかなり高めに設定されています。 

 

グローバル教育

 希望者を対象に、中3の夏休みにタスマニアの現地校で学ぶプログラムがあるほか、高1ではアメリカの提携校に1年間派遣する留学制度が用意されています。

 また、高1では、国際コースの生徒が全員夏休みにボストンで現地の女子大学生とのディスカッション等を行うボストンリーダーシップ研修も行われます。

 さらに、高2では、国際コースの生徒が全員参加して、校内版の模擬国連が行われます。

このほか、記念祭やオープンスクールなどのイベントの際に学校紹介・パネルディスカッションを行ったり、大使館を訪問してその国について学ぶと行った取り組みも行われています。

 

帰国生へのサポート

 国語については、国際学級は一般学級よりも週辺り1時間多く時間配分がなされており、同じ範囲をよりじっくりと学ぶことができるようにされています。

 また、学校全体の取り組みとして指名補習があり、苦手な科目についてはそうした機会にサポートが行われます。

 さらに、理系大学を志望する学生の場合は、一般学級の理系コースへ移行していくことで、理系の進路にも対応をしていくとのことです。

 

編入や復学

  中1の9月、中2の4月と9月に編入の機会があります。編入試験は国語・数学・英語と面接で、こちらも英検準2級以上は試験が免除で点数換算する仕組みですので英語資格保有が重要です。復学については、3ヶ月間在籍し、高3の始まりまでに戻ってくることで可能となっています。

 

進路

 国際学級の進路として、海外大学が数名、早慶、GMARCHで半分以上の進路を占めています。多くは一般受験とのことで、受験できる学力レベルへ引き上げている自信が見え隠れしていました。

 なお、高1の現役の生徒さんが説明会に参加されており、周りに塾に通っている人はどれくらいかとの質問に対して、4割位だと思う、という風に答えられていました。

 

帰国枠の入試

 募集は18名で、試験科目は英語または国語と、算数に加え、面接があります。2021年度入試では、受験者数69名に対して、合格者52名で約1.3倍程度となっています。

 合格者最低点を見てみると、国語プラス算数で受験している場合は国語・算数とも29点(50点満点)が最低点ですが、英語プラス算数の場合は算数の最低点が19点となっています。

 これは、英語については準2級以上の英検資格を持っていれば、英語試験が免除となり、準2級は40点、2級は45点、準1級以上は50点に換算されるため、資格を持っていることがかなり有利に働くからと思われます。

 英語の入試は準2級レベルだそうですが、実際の試験を受けるよりも、資格を利用して点数化した方が点数が高く出る傾向にあります、と説明会でもご説明がありました。

 面接は、受験生のみ5分程度で行われています。

 また、今年度も帰国が難しい受験生向けにオンライン特別入試が行われるとのことです。

 このほか、入学手続きについては、一旦手続きをした場合でも、2022年度の場合は1月22日までに入学辞退届を提出すると入学金が返金されるとのことです。

 

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