帰国生の、帰国生による、帰国生のための中学受験

我が家の中学受験へのチャレンジを通じた気づきなど書いていきます

帰国子女受け入れ中学校紹介(洗足学園中学高等学校)

 今回は洗足学園中学高等学校です。昔とはイメージが変わったと言われる学校の1つで、現在は進学実績の良い難関校として知られています。制服は緑色の特徴ある制服です。

 

洗足学園中学高等学校の基本情報

アクセス

 川崎市に立地しており、最寄り駅は溝の口駅で、徒歩8分。東急東横線・大井町線のほか、JR南武線が使えるため、アクセスは便利です。

 

校訓・教育方針

 自立、挑戦、奉仕を教育理念として、VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代と言われる、価値観や答えが1つではなく自分たちが答えを見つけ出す必要がある時代を生きるため、新しい知を創造する力、周囲を巻き込む力、対立やジレンマを克服する力、自らキャリアを切り開く力を育成することを目指しています。

 こうした力を育てるため、文理問わず5教科を必修で取り組むことや、本物の文化芸術に触れたり哲学を取り入れることで心を涵養すること、他流試合として学校の外で挑戦する機会を取り入れるといった特徴を持って教育活動に取り組んでいるとのことです。

 また、子供が内気なので、活動的なお子さんが多い学校に合うでしょうかとの質問に対し、学校の活動を担っていく中で後から積極性も身につくため、内気なお子さんほど、我が校にお預けください、と力強くおっしゃっていました。

 

生徒数

 生徒数は1学年当たり約240名で、6クラスに分かれています。帰国生は最近は約40名程度で、6クラス中の2クラスが一般生と帰国生の混合クラスになるため、混合クラスは約半分が帰国生になります。

 

偏差値

 四谷大塚の偏差値だと一般入試は、80偏差値で65(2月1日)です。帰国入試については、後に出てきますが、英語だけのA方式と国語・算数を含むB方式があり、B方式については80偏差値が60です。A方式については帰国子女アカデミーやJOBAでも英検準1級が求められるレベルとされており、トップレベルの難しさです。



帰国生向けの情報

英語取り出し授業

 ネイティブ教員による帰国生向けの習熟度別の授業を実施しています。プレースメントテストを経てアドバンス、スタンダードの2つのグループに分けて週5時間の英語授業を行っています。週6時間の学校もありますが、洗足学園の場合は1時間が65分なので、時間数を比べる場合には1コマが何分単位なのかについても要注意です。

 アメリカの中学高校のカリキュラムに沿ってシラバスを構成し、文法や語彙に加えて、文学作品等をもとに議論を行い、エッセイを書いたりするという活動を通じて英語力を伸ばしていくようです。また、高校2年から日本人教員による大学受験に必要な文法等の学習も加わって、高度な英語力を完成させるプログラムになっているとのことです。

 到達度は生徒それぞれだそうですが、そもそもの入学者の英語レベルは高いです。帰国生クラスの生徒はTOEFLを定期的に受けて英語力の伸び状況をフォローするなど、細かくフォローがなされるとのことです。

 

グローバル教育

 中学3年(一部中学2年)以上を対象に、夏季または春季休暇中に希望者が海外語学研修を受けることができます。夏季にはケンブリッジ(16日)、ロサンゼルス(3週間)、マルタ島(2週間)春季にはモントレー(2週間)、コネチカット州(3週間)、セブ島(3週間)、アデレイド(3週間)のプログラムが用意されています。

さらに、ロサンゼルス、サンフランシスコ近郊の提携校への4ヶ月から11ヶ月までの留学のほか、ボーディングスクールへの留学も可能になっています。

 放課後には希望制で、Early Birdという英語を話すプログラムや、TOEIC対策などの講座も開催されます。

 

帰国生へのサポート

 中1より、土曜に希望者にOGによる国語の補講が行われます。また、帰国生に限らずですが、補習や再テストがあり、中3からは夏期講習(さらに高校からは冬期講習なども)を受けることができるとのことで、塾に通わずに大学進学を可能にする仕組みを作っていると説明がされていました。

 ちなみに、宿題については、中1で各教科合わせて家庭学習を1日1時間半から2時間行う量くらいが課されるようです。

 

編入や復学

 編入は中学については欠員が生じた場合に、7月、12月、3月に実施され、HPに告知されるそうです。編入試験も入試と同様、英語のみまたは英語プラス国語・算数があるようです。また、高校については編入はないとのことです。

 また、復学については、学校長との面談を経て復学が可能ということです。

 

進路

 昨年度は24名の帰国生が卒業しており、帰国生の合格数・進学数ともに公表されています。進学先は、ミネソタ州のMacalester University1名、東京大学3名、一橋大学2名、山梨大学(医)1名、慶應義塾大学10名、早稲田大学3名、国際基督教大学2名、順天堂大学(医)1名、上智大学1名で、国公立進学者が多いイメージです。

 

帰国枠の入試

 洗足学園の帰国生入試の特徴として、海外在住経験がなくても帰国枠の入試を受けられるという点が挙げられます。実際には、海外からの帰国生が9割程度を占めるそうですが、帰国生並みの英語力があるのであれば経歴は不問ということで、実力ある子供に入学してほしいというメッセージビンビン伝わってきます。

 試験科目は、英語のみのA方式と、国語・算数が加わるB方式の2種類があります。

A方式

 英語の筆記試験と英語の面接で、ともに100点満点の200点で合否を決めます。面接が点数化されているのは珍しいです。それだけ基準をはっきり作って公平に審査をしているということの現れなのではないかと思います。。

B方式

 B方式では、英語筆記プラス英語面接に国語と算数が加わり、合計400点で合否を決めることとなります。

A方式とB方式の違い

 A方式とB方式の大きな違いは、英語の難易度です。A方式は北米の現地小学校6年制を念頭に置いたレベルで作られているのに対して、B方式は半年から1年分くらいレベルを落としており、選択肢もA方式は4択、B方式は3択となっています。

 英検でいうと、準1級レベルの子がA方式にするかB方式にするかの選択が難しいとのことで、模擬面接の感触を基に選択を考えるとよいというアドバイスがなされていました。

 模擬面接は、面接対策は難しいという考えのもと洗足学園自身で実施するもので、今年は秋に小6を対象に行われるとのことです。これに先立ち、面接対策講座という、採点のポイントやどのような準備が必要なのかといった点を説明する動画が学校HPにアップされるようですので、これを確認の上、面接の準備を進めることになります。

 また、B方式の国語、算数については、一般入試のレベルの70%程度の難易度にしていて、国語では読みやすい文章を出したり、算数では1行問題を増やしたりするといった配慮を行っているということです。

入学延期手続きあり

 さらに、合格後に4月に帰国できない場合は、入学延期願いを出すことで、1年間は入学を待ってもらえるそうです。

 

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