帰国生の、帰国生による、帰国生のための中学受験

我が家の中学受験へのチャレンジを通じた気づきなど書いていきます

帰国子女受け入れ中学校紹介(頌栄女子学院)

 今回は頌栄女子学院です。35年前の1986年から帰国子女を受け入れており、帰国子女の割合が多く、英語教育にも力を入れています。進学実績もよく、帰国子女に人気の学校です。

 

頌栄女子学院の基本情報

アクセス

 港区に立地しており、高輪台駅から徒歩1分白金台駅や五反田駅、品川駅からも徒歩圏内という便利な立地です。

 

校訓・教育方針

 キリスト教の学校(学校名の「頌栄」は神の栄光を褒め称えるという意味です)なので、校訓というより、聖書の教えが基礎に置かれています。男女は同権であっても同質ではなく、教育環境も違うべきとの考えのもと、学力だけでなく品性や豊かな国際感覚、社会に奉仕できる人格の形成等を含む教養を身につける教育を展開するとのことです。

 伝統ある学校ですが、タータンチェックの制服を初めて取り入れたり、林間学校が実施されるもととなる活動が行われたり、「初めて」ということに取り組んできた歴史があります。

 

生徒数

 1学年当たり200名前後で、5クラスに分かれています。帰国生は約2割強を占めており、5つあるクラスのうち、3つのクラスに分けられて所属することになります。クラスの半分弱が帰国生というイメージです。

 

偏差値

 四谷大塚の80偏差値で61ですが、こちらも一般入試のみの情報で、帰国生については情報がありません。帰国子女枠の入試は英語のみなので、仕方ないところです。帰国子女アカデミーやJOBAなどによれば、帰国子女枠の中ではトップクラスの英語力が求められる学校の1つに挙げられています。

 

帰国生向けの情報

英語取り出し授業

 生徒数のところでも触れましたが、5クラス中3クラスが帰国生と一般生の混合クラスで、各クラスには帰国生が15名程度在籍しています(中1から高1まで。高2からは文理コース別のクラス編成)

 中学校では、英語授業でクラスを習熟度別に分けて取り組むため、帰国生の在籍する3つのクラスは帰国生取り出し授業になります。

 英語の授業時間数は週6時間で、うち4時間がネイティブ教員による授業2時間が日本人教員による授業となっています。

 ネイティブ教員の授業は3時間がFour Skills Courseという4技能をバランス良く伸ばす授業1時間がライティング・プレゼンテーションに特化した授業となっています。

 日本人教員による授業は、帰国生用のテキストを使用し、普段考えていることや悩みを共有し、お互いの理解を深めながら英語力を強化していくとともに、一般生徒の共通テキストを活用して日本語力を強化しつつ英文法も身に付けられるような授業を行うということです。

 中学1年の2021年3月時点での帰国生の英検取得者が、1級9人、準1級40人、2級3人というデータもあり、かなりのレベルの高さです。

 高1では、週6時間のうち、2時間がネイティブスピーカーによる授業となっています。高2以降は学年全体を習熟度別に分けて英語授業を実施するとのことです。

 

その他のグローバル教育

 中学生はカリキュラムの一環として、図書館の洋書を読むことが義務付けられ、高校生も奨励されています。Reading recordとして読書記録をつけ、年間で最も多くの冊数を読んだ生徒を表彰するという取り組みも行われています。

 また、中学校では軽井沢での英会話研修や、カナダでの語学研修(12日)、高校ではイギリスでの語学研修(15日)が希望者のために設けられています。

 さらに、イギリスのウィンチェスター大学と合弁で運営される女子学生向けの2年制カレッジWinchester Shoei college(2年の後、さらに2年間ウィンチェスター大学で学ぶことで大学の学位を取得可)があり、推薦入学で優先的に入学できる仕組みが用意されています。

※実際は国内大学への進学を目指す生徒がほとんどです。

帰国生へのサポート

 国語・数学・社会などの各教科で、必要に応じて放課後の補習が行われますが、帰国生の負担になりすぎないよう、学校生活になれてきてから実施するよう配慮されているとのことです。説明会においても、特に習ってきていない教科は高1くらいで一般生に追いついていくことになるので、長い目で見守っていただくことが必要です、とのお話がありました。

 なお、勉強ににしっかり取り組む学校ですので、宿題は多いですとはっきりおっしゃっていました。合わせて、そうした宿題にもしっかり頑張る風土があり、宿題などを通じてしっかり学習することが確かな学力や進学にもつながると説明されていました。

 また、留学については、主に日本の大学への進学を目指す学校なので、留学を希望する生徒自体多くはないものの、希望する生徒がいれば担任を中心にサポートしますというお話でした。

 

編入・復学

 編入については、7月、年度末時点で欠員があれば行われますが、HPで公表はされないため、時期が近づいたら個別に問い合わせをすることが必要です。編入試験は国語・数学・英語で、当該学年の学習内容が身についているかを確認するそうです。また、休学期間については特に制限はないとのことですが、高2以降は文理を決める必要があり、理系については高2の夏までには帰ってもらったほうがよいというお話がありました。

 

進路

 2021年度は帰国生の卒業生は39名で、東京大学や一橋大学、東京外国語大学といった国立大に5名、慶應義塾大学に15名、早稲田大学に5名で、これだけで6割を超えています。その他、国際基督教大学や上智大学、GMARCH、津田塾女子大学や東京女子大学という状況です。進学実績は非常に良いと言えます。

 

帰国枠の入試

 2年以上英語圏の現地校もしくは、英語圏でない場合は2年以上現地のインターナショナル・アメリカン・ブリティッシュスクールなど英語で授業が行われる学校に在籍した帰国生で、原則として帰国後3年以内の帰国生が対象です。

 試験は12月と2月の2回あり、レベルは同じです。

 科目は英語のみですが、英語1としてライティング英語2としてリーディングや文法・語彙を問う問題が出題されます。また、英会話試験も5分程度実施され、保護者同伴の面接もあり、総合判定で合格者が決まります。

 英語1については、今年度から一部内容が変わるとのことです。具体的には、これまでのフィクションのエッセイから、まとまった文章を読んで意見を書く問題に変更になるようです。個人的な事柄について書くエッセイはそのままのようです。

 英語2についても、長文読解に数理的な思考力を求める内容が出てきたり、基礎的な日本語表現を問うような問題も加わるとのことです。

 学校のご説明では、英検2級レベル7割取れるくらいの難易度で作られているとのことです。合格者の水準から準1級は必要だというように言われている頌栄女子学院ですが、もしかするとこうした変更でさらに難しくなるかも知れません

 加えてこちらの学校は帰国生入試の過去問が公表されておらず、サンプル問題が共有されているのみなので、特別な対策が必要かと思います。

 

在校生・卒業生の声

 学校の資料に在校生・卒業生の声が掲載されています。

 一部を紹介すると、共通の経験を持つ帰国生がたくさんいることで、すぐに友達になれたり、不安が解消したり、英語がたくさん話せたりという声や、一般生と帰国生が助け合っているという声、塾に行かなくても英語を維持できたといった声など、頌栄女子学院の教育の特徴がよく現れているなと思う声がたくさん載っています。

 

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